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クラウド郵便atenaライターチームです。
新型コロナウィルスの蔓延によって、テレワークを推進した企業は多数あります。しかし、テレワークによる業務効率化への期待に反し、結果的に従業員の心身的な負担が大きくなってしまったという事例も少なくないです。
リクルートキャリアの調査によれば、59.6%が従来の「仕事にはなかったストレスを感じた」という結果が出ています。そこで本記事では、テレワークでストレスを感じる原因やそれによって発生する不調の内容、従業員への対策などを詳しく紹介します。
テレワークでストレスを感じる原因
テレワークでストレスを感じる原因には、いくつかのパターンがあります。以下では、テレワークにおけるストレスの原因について解説します。
コミュニケーション不足によって不安を感じる
テレワークでは基本的にひとりで仕事をすることが多いため、コミュニケーション不足に陥りやすいです。
同期や上司など仲間とコミュニケーションする機会が減ることで、人によっては不安を感じやすくなり、それがストレスの原因になる場合があります
特にサテライトオフィスなどを使わずに、自分しかいない自宅にこもってテレワークを行っている従業員はコミュニケーション不足になりやすいです。
労働環境や周辺機器のスペックが不十分
テレワークでは、主にパソコンを使用して仕事を行うことになります。パソコンのスペックが業務に必要なラインをクリアしていないと、処理速度や通信速度が足りず、作業に支障をきたすことがあるでしょう。
このようにパソコンをはじめとした労働環境が不十分な状態だと、業務時間が伸びてしまい、無駄なストレスを発生させることがあります。
運動不足による不調やストレス
テレワークでは通勤が不要となるため、毎日の運動量が減少します。従来よりも体を動かす機会が減ることで運動不足になりやすく、肥満や健康上の問題を引き起こす可能性が高まるでしょう。
運動不足によって体に不調をきたせば、仕事にも支障が出てストレスが溜まる悪循環に陥ります。特に体を動かすことが好きな人にとって、テレワークによる環境の変化は大きなストレスの原因になり得るでしょう。
仕事のオンオフの切り替えがしづらい
テレワークでは仕事場とプライベートエリアの住み分けが難しく、同じ場所で業務とプライベートの趣味を行うことになるケースも多いです。住み分けができないと、仕事のオンオフの切り替えがしにくくなり、無意識のうちに長時間労働によるストレスを溜めやすくなります。
またプライベート空間で仕事をしていると、家族が話しかけてきたり、趣味のものについ手を伸ばしてしまったりと、業務への集中力を欠く原因が増える点もデメリットになるでしょう。
定量評価へのプレッシャーがかかる
テレワークでは仕事をしている姿を上司に見せることができないため、人事評価面では「定量指標」が重視されることが多くなります。仕事のプロセスや意識が評価対象となる定性指標の評価方法とは違い、具体的な成果の比重が大きくなるため、従業員によってはプレッシャーを感じることもあるでしょう。
この定量指標を重視する方法は、成果主義の評価スタイルが合わない人には最適とはいえず、正当な評価を得られないことにストレスを感じる場合もあります。
テレワークが引き起こすストレス・不調とは
テレワークを原因として発生するストレスや不調には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を把握し、どのような問題が従業員を悩ませるのか確認しましょう。
精神的なストレス
テレワークという労働形態では、従業員は特に精神的なストレスを感じやすくなります。仕事とプライベートのオンオフがしづらい、従業員同士の雑談がないといった環境は、人の精神を追い詰める原因にもなるのです。
特に社交性の高い従業員や、普段から誰かと会うことを楽しみにしている従業員は、テレワークによる閉鎖された環境でストレスを感じやすく、メンタルが不安定になる恐れがあります。
肩こり
テレワークでの業務が続くと、肩こりなどの肉体的不調に悩まされる従業員が増えます。オフィスでは業務に最適な椅子やパソコンが使用できますが、自宅では仕事に使えるスペースが限られるため、不適切な姿勢や環境で働かなければならない従業員も多いです。
仕事に不向きな環境での業務は、結果として腰痛、肩こり、首こり、膝の痛み、頭痛などの原因となり、慢性的な症状として従業員を悩ませることもあります。
むくみ
テレワークで長時間同じ姿勢で座り続けると、血流が滞って足のむくみにつながることもあります。足のむくみが続くと体がだるさを感じたり、指先が冷えやすくなったりといった不調の原因になるでしょう。
むくみの影響で健康被害に発展することもあるため、テレワーク中は適切な管理および対処が必要になります。
眼精疲労
テレワークでは1日中パソコンによる作業をしているため、眼精疲労になりやすい点も問題です。会議や業務に関する会話など本来直接対面で行えることも、テレワークではパソコンの画面を介したオンラインミーティングやチャットを行う必要があります。
目を酷使する機会が増えるため、眼精疲労による不調やストレスにつながるケースも考慮しなければなりません。
睡眠不足
テレワークによる業務形態は、睡眠不足になりやすい点でも注意が必要です。例えばパソコンのブルーライトが原因となり、体温、心拍、血圧、血糖値、ホルモンなどの生理機能に影響が出て快適な睡眠を邪魔する可能性もあります。
そのほか運動不足などによって適切な疲労を得られず、睡眠の質が下がって睡眠不足に発展するケースもあるでしょう。

テレワークでストレスを感じている従業員への対策
テレワークでストレスを感じている従業員がいる場合、早めに対策が必要となります。ここでは、ストレスに悩む従業員に対しての対策をいくつか解説します。
組織の目標を明確にする
テレワークをする際には、組織の目標を明確に可視化することがポイントです。業務の目的が不明瞭なままだと、どのような評価を下してくれるのか分からず、不安になってストレスを感じてしまう従業員もいます。
目標が明確に設定されれば、テレワークならではの孤独感や業務の煩雑さが解消され、従業員がやりがいを持って仕事に取り組めるようになるでしょう。
適切な役割分担を心がける
テレワークを実施する際には、従業員の能力や適性に合わせて正確な役割分担を行うように心がけましょう。適切な役割分担ができないと、特定の従業員に対して大きな負担がかかったり、業務内容に不満を持たれたりします。
無理なく働ける程度の仕事量に抑えなければ、生産性が低下し、業務を遂行することが難しくなる恐れがあります。従業員が負担およびストレスを感じないように、役割分担と仕事量の配分方法に気をつかうことも対策のひとつです。
ラインケア研修を実施する
テレワークの際には、ラインケア研修を実施することも従業員のストレスを緩和する結果につながります。ラインケアとは、個別の指導や相談などを行い、メンタル面における問題の改善を進めることです。
直属の上司と話すことで、感じている不安や業務上の問題が解消されることもあるため、テレワークでは従業員の不安を払拭できる環境づくりも必要です。
オンラインイベントを実施する
テレワークによってコミュニケーションが不足している場合には、オンラインイベントを開催することもストレス対策になります。オンラインイベントでは普段出会えない人と話すことができるため、コミュニケーション不足を払拭するきっかけになるでしょう。
テレワークに対する不安を従業員同士で打ち明け合い、悩みを共有することもできるため、精神的なストレス解消の場としても機能します。
テレワークでストレスを感じている従業員へ呼びかけること
テレワークによってストレスを感じている従業員がいる場合、会社側から呼びかけるべきことがいくつかあります。以下を参考に、従業員のテレワークをサポートできるように備えましょう。
作業環境を整える
テレワークでの働き方にストレスを感じている従業員がいる場合、作業環境を整えることが生産性向上につながると伝えるのがポイントです。例えば毎日6〜7時間作業を続ける場合、常に作業時の姿勢が不適切な状態だと、肉体疲労が蓄積されて業務の生産性が下がります。
作業に適切なデスクや椅子などを用意して、快適なテレワークができる環境構築をするようにアドバイスしてみましょう。必要であれば、テレワーク環境に不可欠なアイテムを揃えるために、従業員へ特別手当を出すなどの対策も検討します。
時間管理アプリを使って仕事の区切りを明確に
テレワークで仕事とプライベートの区切りができない従業員に対しては、時間管理アプリを使用することをアドバイスしてみましょう。専用のアプリを使用してタイマーをかけることで、仕事とプライベートを時間によって区切ることができます。
時間管理が徹底されれば、仕事の時間を無駄に伸ばすことを防ぎ、生産性が下がる要因を排除可能です。
テレワークによるストレス解消に取り組んだ事例
テレワークにおける従業員のストレス解消に取り組んだ企業の事例は多数あります。以下では、具体的な事例をいくつか紹介します。
サイボウズ株式会社
サイボウズ株式会社は、勤務時間中に上司とメンバーが30分の雑談をする「ザツダン」という慣習を設けています。毎週仕事内容やプライベートなどについて話す場を作ることで、ストレスが溜まりづらい環境を構築しているのが特徴です。
日産自動車
日産自動車では、テレワークをする前日までに、開始時間と終了時間、業務内容をチャットに記載するシステムを採用しています。そのほか音声テレビ会議システムを用いてテレワークを行い、オフィスと同様の環境で仕事ができる状態を構築することで、従業員の作業を支援している点もポイントです。
味の素株式会社
味の素株式会社は、「どこでもオフィス」というサテライトオフィスを提供しています。最大週4日まで、終日はもちろん30分単位で活用できるシステムとなっているため、従業員の仕事に合わせて利用しやすいのが特徴です。
2018年3月時点では2,922人がテレワークを行っていて、このどこでもオフィスがワークライフバランス向上に役立っています。
まとめ
テレワークの導入はメリットばかりではなく、従業員のストレスの要因になるリスクもあります。まずはテレワークにおけるストレスの原因や対処法を確認し、その利点をきちんと活用できるように備えましょう。
テレワークを推進・導入する企業は増えてきました。
東京都の調査によると都内企業ではテレワーク実施率が56.4%となり、
従業員数300名以上の企業では73.2%と高い水準となっています。
企業単位ではテレワークが進む一方で、部署単位では総務・経理などのバックオフィス関連は
「交代制で週1日以上出社している」と回答した方が62.4%と今だに出社率が高いことが分かります。
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